白紙の状態からドラマ放送まで2ヵ月! 「企画と脚本を同時進行でやっていくためには、複数名の脚本家に書いてもらわなければならない!」 佐久間宣行プロデューサーの前代未聞の作戦により集められた土屋亮一、西条みつとし、根本宗子、冨坂友、福田卓也という新進気鋭の戯曲家・劇作家、放送作家はどんな苦労があったのか?「青春高校3年C組」(毎週月曜深夜0時12分放送)の生徒たちが出演する木ドラ25「あなた犯人じゃありません」(テレビ東京系・毎週毎週木曜深夜1時放送/BSテレ東では毎週火曜深夜0時放送)が、数々の困難を乗り越え完成するまでの裏話を、佐久間Pと、脚本家陣を代表して土屋さん(第1、7、8話担当)、冨坂さん(第2、6話担当)が語る鼎談。出会いから起用の理由、今回のオファーまでを聞いた「前編」に続く「後編」をお届け。写真左から、土屋亮一さん、佐久間宣行プロデューサー、冨坂友さん。問題が起きるたびに脚本の書き直し!?――クランクインまで1ヵ月を切るというタイトなスケジュールの中、具体的にどのような流れで脚本を書かれたんですか?冨坂「まずトリック単体のアイデアをたくさん出していただいて、どの話のどこに当てはめるかを決める作業があって、そこから書くという流れでした。第2話に関しては、ご提案いただいたトリックも使いつつ、それだけだと成立しないところがあったので、ミステリー好きの友人に取材して自分なり
...more のトリックを足したりしました」土屋「僕は第1話が上がって、1話の撮影中に残る7、8話を書いていました」――トリックの部分以外で気を配られたところは?冨坂「学校を舞台にしていますが、"高校生らしさ"はあまり意図しないようにしました。佐久間さんから教えていただいた3Cの生徒たちのキャラクターを優先しつつ、話し方や考え方など子ども向けのドラマに見えないよう意識しましたね」土屋「僕は、あのくらいの年齢の子がわちゃわちゃする作品は好きなので、ひたすら楽しくやらせてもらいました(笑)」第3話より――登場人物のキャラクターについては、佐久間さんいわく、プロットの段階では主人公の相棒となる刑事役の山崎樹範さんもキャスティングできていなかったので「最初のうちはふわふわしていた」と。佐久間「最初はみんな想定で書いてきてましたよね」冨坂「それぞれイメージする刑事像が違ったと思います」土屋「僕は幸い『青春高校』でコントを書いたことがありましたし、番組も観ていたので、3Cの生徒たちのキャラは何となくわかっていて。それに第1話担当だったから、最初にイメージを決められるのでそこまで苦労は無かったんですけどね」佐久間「でも土屋くんは、自分が書いた1話に最後苦しめられることになる(笑)。伏線の回収に苦労してたよね?」土屋「そうですね。自分で伏線を張っておきながら(笑)」――冨坂さんが苦労されたところは?冨坂「ドラマの仕事が久しぶりだったこともありますが、尺とかボリュームには苦労しましたね。第2話は推理して実証して、というのを何回か繰り返す展開だったのですが、尺を大幅にオーバーしてしまって。監督から『10分くらいオーバーしてる』と言われて、最後の最後に調整してセリフやシーンを切りました。舞台で3分やるくらいのボリュームで書いたら明らかに多過ぎました」佐久間「劇作家さんに脚本をお願いして、自分の劇団のテンポで書くと大体そういうことが起きますね」土屋「短すぎるってことはないですね。大体、長くなる(笑)」佐久間「普段であれば監督が切るんですが、ミステリーだから整合性や伏線の問題もあって、今回はそうはいかなかった。すごくタイトなスケジュールだったので大変申し訳なかったんですが、何か問題が起きるたびに脚本家さんに相談して書き直していただきました」土屋「そんな中、冨坂さんの直しは早いな~と、いつも感心してました」冨坂「早いかどうかはわからないですが......プロットの段階までは苦労しましたが、打ち合わせの段階で佐久間さんや、謎監修の矢野(了平)さん、鈴木(秀明)さんと細かい点まで話すことができたので、いざシナリオを書く段階になるとバーッと書けた印象があります。普段ゼロから考えているのと比べるとやりやすかった。舞台で台本を書くのと何か違ったかと言われたら尺とかボリュームのことくらいで、割と困らずに書けましたね」ドラマ脚本における劇作家"あるある"第3話より――ドラマの場合、実景やら何やら脚本では見えない情報も挟みこまれますから、舞台とは尺の感覚が違うでしょうね。佐久間「いくら(人物の動きを指定する)"ト書き"と(場所や時間を指定する)"柱"が増えても、演劇は"見立てる"からそれでできるけど、ドラマの場合そうもいかないので」土屋「もう少し画(え)変わりするシチュエーションにすればよかったな、という反省もあります」佐久間「ワンシチュエーションにいきがち、というのもドラマ脚本における劇作家の"あるある"で。とはいえ、今回はコロナ禍でもありバジェットの都合もあってロケ先やセットを増やせなかったから、物理的な問題で撮れなくなり何回かお戻ししたこともありました。それも申し訳なかった。あと、演劇ではあまりやりませんが、カットバックで見せるというのも入れてもらったり」――カットバック=追う刑事、逃げる犯人など対照的な2つの場面の切り返しで盛り上げる手法ですね。佐久間「演劇は芝居で見せられる役者さんたちが揃っているので、カットバックしなくても成立するんですよね。その点、今回は演技経験のない10代の子ばかり。『芝居の力量的にもう少しカットバックで見せたいです』という注文もさせてもらいました。そうしたら最終的にあの子たちが成長して、結構できるようになったんですけど」第3話より――2~3人ならよく見かけますが、今回はひとつの作品に脚本家が5人。しかも旬の劇作家、放送作家がズラリ。同じ作品を手掛けることで、ぶっちゃけ他の作家の書く内容が気になったりはしませんでした?土屋「佐久間さんのラジオ(『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』)を聴いていると、根本宗子の名前ばっか出てくるんでそれは気になりましたね。"あれ、俺の名前は?"って(笑)」佐久間「土屋くんの名前はこれまでも散々出してるから(笑)。リスナーから"またか"と思われちゃう」冨坂「僕は、真面目な話をすると、他を意識するような余裕がなかった、というのが正直なところでしたね」佐久間「ホントだよね。"マジで間に合わないんじゃないか!?"って」冨坂「だから人より面白いのを書いてやろうとか、そういうライバル心もなかったです。担当回の前の回の台本が送られてくるので、これをどうつなげるか確認するだけで。佐久間さんのオーダーに応えるのでいっぱいいっぱいでした」土屋「いや~、わかります。マジでヤバかったです」佐久間「時間的な余裕が一切なかった。まず脚本を上げてもらう、キャラクターをキャスティングに合わせて変更してもらう、横軸の謎を入れ込んでほしいとオーダーがいく、また直ししてもらう......。さらに土屋くんに至っては、それを全部回収する最終話を書かなきゃいけない。しかも最初の脚本が40~50分くらいの分量があったので半分くらい削らなきゃなんなくて(笑)」土屋「長いかな~とは思っていましたが、そんなにありました!?」佐久間「直してもらった脚本も少し長かったから、最終的に編集で1つ前の7話の最後に最終回の脚本にあった要素を入れて。でもそれくらい内容のある、見応えのあるドラマになったと思います」――脚本家さんで一番ご苦労されたのは?佐久間「根本さんが苦労されていました。なぜかと言えばミステリーに対する興味が全然なくて、知識ゼロだったんで(笑)。あとは土屋くんの7、8話。本当に間に合わない! 『土屋くん一緒にがんばろうよ』と、すごい勢いで書いてもらって。何とか形が見えてきた時に1話がクランクインして、現場の情報をもらいながら7、8話を直してる途中、緊急事態宣言で撮影が休止になるという」土屋「脚本の段階では"時間がない!"と言いながらやっていたのに、今度は撮影が休止になって時間ができて。できたらできたで直しがたくさんやってきました(笑)」佐久間「監督って欲張りだから(笑)、"もっとよくしよう!"って。いいことなんですけど、監督の要望も聞いてたらとんでもない分量になっていって、それを土屋くんに調整してもらって。でも結果、めちゃくちゃよくなりましたけどね。3Cの成長も重なって、ものすごくよくなった」劇作家のテレビ進出、演劇界のこれから第3話より――舞台とは違ったドラマ脚本ならではの面白い部分はありましたか?冨坂「セリフがなく...
--元日本代表FW大久保嘉人(38)が15年ぶりにC大阪に復帰 清水「彼を活躍させる条件はたったひとつさ。プレーに自由を与えること。それだけだね」 --2013年から3年連続得点王になった川崎時代の大久保ですね 「当時の監督は(風間)八宏=現C大阪技術委員長。彼は大久保に『自由にやれ!』、これだけを伝えた。だから活躍できたんだよ」 --FWに守備をやれとか、戦術をこうしろとか無用ということ? 「それこそ監督の仕事だろ? C大阪は8年ぶりにクルピさんを呼んだ。大久保に自由を与えるかどうかは、クルピさんの腹ひとつだからね」 --清水さんが監督ならどう起用しますか 「自由は与えるよ。でもすべてじゃない。このエリアの中だけとか、限定した自由だね」 --大久保の技術はまださびていない? 「そう思うよ。一言でいうと“利口なFW”さ。スピードもあるし、体も張れる。ミドルシュートもヘディングもうまい。そして守備もするオールマイティなFWだね。普通FWはヘディングだけとかシュートがうまいとか、それだけで食っていく連中が多い。でも大久保は違う」 --あとはコンビを組む相棒も大切ですね 「川崎にはいたよな、中村憲剛が。C大阪では清武(弘嗣)だろうね」 --大久保はJ1通算200得点まであと「15」 「監督のクルピさんが大久保に自由を与えて、清武とコンビを組めば十分可能さ。だってJリーグは昨今、強靱なD
...more Fがいないからね」(元J1仙台監督・清水秀彦=聞き手・久保武司)
香取慎吾が主演を務めるドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(テレビ東京系、毎週月曜22:00~)の初回が1月25日に放送。インターネット上では、役者・香取慎吾の魅力を感じた投稿が相次いだ(以下、ネタバレが含まれます)。日本語で“匿名”を意味する言葉“アノニマス”。社会問題となっているキーボードによる殺人=指殺人(ゆびさつじん)に対応するために新設された“指殺人対策室”を舞台に、主人公・万丞渉(香取)らクセの強いメンバーたちが、顔の見えない犯罪者=アノニマスに立ち向かっていく。対策室のメンバーは、捜査一課の“狼”と呼ばれた警察官ながら、今は牙が抜かれたと噂される万丞のほか、室長・越谷真二郎(勝村政信)、元総務の菅沼凛々子(MEGUMI)、デジタル担当の四宮純一(清水尋也)。万丞とともに配属された元交通安全課の碓氷咲良(関水渚)は、万丞に挨拶をするが「高校生?」と失礼な態度をされて苛立つ。周囲も彼に気を使っているようだった。ネット上の書き込みが原因で自殺したモデルの卵・真田梢(八木莉可子)の両親である光洋(松平健)と麻衣子(床嶋佳子)が依頼人としてやって来た。悲痛な叫びを聞いた咲良は「逮捕してみせます!」と熱くなるが、越谷からそんな簡単な約束をしないようにと注意されてしまった。四宮からの情報で、炎上の原因となったのはテレビ番組での過激な発言。しかし、それは切り取られたものであ
...more り、炎上したのも約1か月半前だ。万丞は「炎上を仕掛けたやつがいるってことだ」とつぶやく。この動画を投稿した人物が黒幕だと捜査を開始。咲良は、万丞と聞き込みをすることになり頭を抱える。さらに、どこまでも勝手な行動をとる彼へ「嫌い!」とぶつけた。二人は、初めてSNSに例の動画を投稿し、梢を中傷をした岩永伸介(山中崇)とコンタクト。「不正ログインでなりすましだ。こういうのって被害届を出せばいいんですかね?」と悪びれるそぶりを見せない彼に、万丞は「携帯電話を調べさせてください。あなたの潔白を証明できるかもしれない」と言うも、携帯電話をなくしたと逃げられた。ここでネットの風向きが別の方向へ。情報を提供しあう裏サイト「裏K察」に、梢の自殺は他殺だという情報が流れる。捜査一課の刑事・羽鳥賢三(山本耕史)は、対策室が動き回っているからそうした憶測が出回るんだと指摘。しかも、万丞と関係あるようで「まだ辞めないのは相棒を見殺しにした罪滅ぼしのためか? こんなところで便所の落書きの相手をしていたら……」と嫌味をぶつけると、万丞は彼の胸ぐらをつかんだ。その後、万丞は梢の両親の元へ。自らを責め、後悔をする二人に、万丞は「自分のせいで相棒を失ったことがあります。俺も自分を責めました。それでも決めたんです。俺のせいだからこそ、絶対に事件の真相を突き止めるって。自分に非があるからといって相手の罪を責める権利がなくなるわけではない。俺はそう信じています」と語りかけた。なぜ梢が死ななければならなかったのか、真相を知りたいという麻衣子の言葉に万丞は立ち上がる。ネット上では、香取が久々の地上波ドラマ主演ということで、演技を見た視聴者が「月曜22:00の香取慎吾って実家並みに安心感あるんですけど」「自然体のようでそうでないなんとも言えない演技に痺れた」「こういう何考えてるかわからない怖い人の役がとても似合う」との声があった。次回は2月1日に放送。ネット上で炎上中の店員に土下座をさせる女性の動画が、自分だというデマが拡散されている被害者・芹沢亜里沙(深川麻衣)が訪れる。
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